11/16日放送後、B-JUNKオフィシャルサイトに掲載されたヤノジュンのコメントです。
春吉を追いかけろこほろぎ通信編 こほろぎ通信について語ったけど、知らない人にこほろぎ通信がどんなものかちゃんと分かるように伝えられていたかはじしんがない。じぶんの作品やライヴ作りと同じように、じぶんが一番いいと思うことをやろうとしているけど、じっさいのそのものの本当の価値というのはそのものをうしなってから、または終わってからでないと理解できないものかもしれない。だから聞く側や見る側が必要なのですね。ただ、歌以外で歌小屋という場所の中で必要な仕事を与えられ、それが出来るということはとてもありがたいことだとじっかんしています。ひとつのコミュニティの中で決められた役割みたいなものがじぶんのじしんにもつながってゆくし、それは歌やライヴとかけ離れたものでは決してないのだと教えられました。
O.A内容はこんな感じでした。
ヤノジュン 矢野絢子のラジオ。春吉を追いかけろ!第12回。今回は、今私は歌小屋の外にいます。歌小屋の2階、ライブハウス歌小屋の2階のちょうどななめ向いにある小屋。以前はここでライヴ、ここがライヴハウスでした。今は歌小屋の倉庫兼事務所兼住居のようなアジトになっています。今、その中でこほろぎ通信という本の今月号の仕上げ冊が置かれています。今からそこに潜入します。(チリ〜ンとベルの音が鳴る)潜入しました。真ん中のでっかいテーブルの上にこほろぎ通信72号がバァーッと並べられています。全部で、えっ〜50部弱、ですね。画用紙、黒い画用紙が、え〜表紙で、その上に四角い小さいこほろぎ通信という版画があり、それに茶色の絵の具で今月号の数字を入れます。今月は72号なので、72です。このこほろぎ通信は6年前から歌小屋の2階で、月に1度発行しています。内容は、え〜、作家でないものたちの文・詩集ということで、ミュージシャンやお客さんなどが思い思いに筆を取り、原稿用紙に書いた物を活字にしています。私はこのこほろぎ通信第1回目から作るのを手伝わせていただいてます。中に勿論文章も載せています。中の、え〜、今のこほろぎ通信の形態はですね、原稿用紙4枚分までならじゆう。詩でも文でもなんでもいいんですけど。を、私が月末までに皆さんからもらったモノをパソコンで活字にしなおして、それを校正して並べてコピーをして折って切って最後にホチキスでガツンと止めて、ようし!という工程でできあがります。あと昔のやつを読み返してみると、どれもこれもやっぱり面白いなと感じます。それぞれがやっぱり作家とかではないので、文章がこう…ヘタクソだったり間違いがあったりしますけど、こういう行為そのものに価値があると私は思います。今月の72号は投稿しゃが21名。ページ数は、そうですね、42〜3ページ。2ページ。42ページあります。あとあとがきがありまして、たてがきっていう名前のあとがきなのですが、も、書かしていただいてます、矢野絢子。あと池マサトさんとこほろぎ通信の部長であるトサ マケイさんという方と一緒に作っています。年間購読は3千円。3千円で1年間分送ってもらえるというのもあります。一部は250円です。投稿する代わりに2部購入していただくという感じで、誰でも投稿できますので、興味のある方は是非原稿用紙4枚分までに、一枡に1字しか入れないでくださいね。そしたら私がこう…パソコン打ってお届けします。え〜と最後にこのこほろぎ通信第1号から常に最後のページに載っている文章を読みます。「愛するものと共に生きることがどれだけ難しいことか。またどれだけ幸せなことか。必死でモップを握っている人がいる。必死で皿を洗っている人がいる。必死で靴飛ばしをしている子供がいる。必死で一人で生きているものがいる。」この場所は大きな道路に面していていつもバイクやくるまが騒々しい音をたてて行き交っています。ある夜のこと。こほろぎ通信編、でした。
ーーCD音源の「夕闇」が流れるーー
|